知っておきたい豆知識|相場の背景を、やさしく学ぶ。
ロンフィク(ロンドンフィキシング)とは、FXでは一般に、ロンドン時間16時の為替基準レートの算出や、その前後の取引を指す言葉です。「この時刻に買えば勝てる」という意味ではありません。まずは何のための時刻なのかを知っておきましょう。
ロンフィクは為替の「共通のものさし」
代表的なものがWMRのロンドン16時の基準レートです。海外の資産を評価したり、為替取引の執行結果を比べたりする際に、共通の基準として使われます。市場参加者がそれぞれ別の時刻のレートを使うより、比較しやすくなるためです。
LSEGの公式案内では、Closing Spot Ratesは月曜日から金曜日のロンドン16時に設定されます。「Closing」という名称でも、この時刻で世界のFX取引が終わるわけではありません。金の価格指標とも別の仕組みです。LSEG「WMR FX Benchmarks」
日本時間は夏と冬で1時間変わる
- 英国の夏時間(BST):日本時間の翌日0時。月曜のロンドン16時なら、日本では火曜0時です。
- 英国の冬時間(GMT):日本時間の翌日1時。月曜のロンドン16時なら、日本では火曜1時です。
英国の時計は、原則として3月の最終日曜日に1時間進み、10月の最終日曜日に戻ります。2026年の切り替え日は3月29日と10月25日です。米国の夏時間とは切り替え日が違うため、米国指標の時刻と一緒にずらさないよう注意しましょう。英国政府「When do the clocks change?」
16時ちょうどの一つの価格で決まるの?
主要通貨のWMRスポットレートは、算出時刻の前後2分30秒、合計5分間の取引・注文データなどを所定の方法で集計します。単に16時00分00秒の最後の価格を採用する仕組みではありません。対象通貨やデータの状況に応じた算出・検証のルールもあります。WMR算出方法(2026年1月版・第4章)
なぜ月末のロンフィクが注目される?
運用資産の比率を整えるリバランスや、基準レートに合わせた注文などが関係し、月末のロンフィク前後は市場参加者の関心が集まります。LSEGも、月末にこの基準レート周辺の取引が厚くなる傾向を紹介しています。
ただし、取引が多いことと、一定方向へ値上がりすることは別です。通貨ごとの売買需要、当日のニュース、すでに進んだ値動きによって、上昇・下落・往復のどれも起こり得ます。「月末は必ずドル買い」などと固定しないことが大切です。
取引前に確認したい3つのポイント
- 英国時間で確認:日本時間の日付またぎと夏冬の違いを確かめ、取引ツールの表示時刻とも照合する。
- 時刻だけで飛び乗らない:直前の急騰・急落を追いかけず、予定していた条件に合うかを確認する。
- 注文条件と損失額を確認:急変時にはスプレッドや約定価格が想定と異なる場合があります。損切りを置いても、予定した金額で必ず止まるとは限りません。
慣れないうちは、まず数日分の前後の動きを観察して記録するだけでも学びになります。取引せず見送ることも、資金管理の一つです。
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本記事は学習のための一般的な情報です。特定の取引や利益を保証するものではありません。アイキャッチは内容をイメージしたイラストで、実際の相場データではありません。

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