海外FXで取引するとき、「今の価格ではなく、もう少し有利な価格になったら買いたい」「この価格まで上昇したら売りたい」という場面があります。
このようなときに利用できる基本的な注文方法が「指値注文」です。
指値注文では、あらかじめ希望する価格を指定して注文を出しておき、設定した価格条件に到達したときに売買の成立を目指します。そのため、チャートを見続けなくても、事前に考えた価格でエントリーするための注文を準備できます。
一方で、指定した価格条件に相場が到達しなければ取引は成立しません。また、指値注文の仕組みや約定条件は、利用する海外FX業者・銘柄・取引プラットフォームなどによって確認が必要です。
この記事では、海外FXの指値注文の仕組みや基本的な使い方、Buy Limit・Sell Limitの違い、成行注文との違い、メリット・デメリット、利用するときの注意点まで初心者向けに2026年版として詳しく解説します。
目次
海外FXの指値注文とは?
海外FXの指値注文とは、あらかじめ希望する価格を指定し、その価格条件に到達したときに売買を行うための注文方法です。
英語では「Limit Order」と呼ばれ、MT4やMT5などでも基本的な注文方法として利用されています。
指値注文は希望する価格をあらかじめ指定する注文方法
成行注文では、その時点で利用可能な価格で売買の成立を目指します。
一方、指値注文では「この価格まで来たら買いたい」「この価格まで来たら売りたい」という条件を事前に設定します。
例えば、現在のUSD/JPYが150.00円付近で推移していて、「149.50円まで下落したら買いたい」と考える場合には、149.50円付近に買いの指値注文を設定するという考え方があります。
ただし、相場が設定した価格条件に到達しなければ、その注文によるポジションは成立しません。
Buy Limitは現在価格より低い価格で買いたいときに使う
Buy Limitは、一般的に現在価格より低い水準を指定し、その価格まで下落したところで買い注文を成立させたい場合に利用します。
例えば、現在価格が150.00円で、149.50円付近まで下落した後の反発を想定している場合、149.50円付近にBuy Limitを設定する方法があります。
これは「現在価格より安い価格で買いたい」という考え方の注文です。
ただし、指定した価格まで下落したからといって、その後必ず価格が上昇するわけではありません。
Sell Limitは現在価格より高い価格で売りたいときに使う
Sell Limitは、一般的に現在価格より高い水準を指定し、その価格まで上昇したところで売り注文を成立させたい場合に利用します。
例えば、現在価格が150.00円で、150.50円付近まで上昇した後の反落を想定している場合、150.50円付近にSell Limitを設定する方法があります。
これは「現在価格より高い価格で売りたい」という考え方の注文です。
Buy Limitと同様に、指定した価格へ到達した後の値動きが予想どおりになる保証はありません。
指値注文は価格条件に到達しなければ成立しない
指値注文は、希望する価格を事前に指定できることが特徴ですが、相場がその価格条件に到達しなければ取引は始まりません。
例えば、149.50円にBuy Limitを設定していても、相場が149.60円までしか下落せず、その後上昇した場合には注文が成立しない可能性があります。
そのため、指値注文では「希望する価格で取引すること」と「取引機会を逃す可能性」が表裏一体になります。

指値注文と逆指値注文は方向が異なる
指値注文と逆指値注文は、どちらも事前に価格条件を設定する注文ですが、利用する考え方が異なります。
指値注文は、一般的に現在価格より有利な方向の価格を指定してエントリーを待つ注文です。
一方、逆指値注文では、現在価格を一定方向へ抜けた先に価格条件を設定し、価格の上抜け・下抜けなどをきっかけに取引を開始したい場合に利用されます。
例えば、現在価格より高い価格を上抜けたら買うBuy Stopや、現在価格より低い価格を下抜けたら売るSell Stopなどがあります。
どちらが優れているというものではなく、自分が想定するエントリー条件に合わせて使い分けることが重要です。
海外FXで指値注文を使う基本的な流れ
指値注文では、単に希望価格を入力するだけではなく、売買方向・ロット・Stop Loss・Take Profitなども確認してから注文を設定することが重要です。
ここでは、MT4・MT5などの取引プラットフォームを利用する場合を想定して、基本的な流れを確認していきます。
取引する通貨ペアや銘柄を選択する
最初に、指値注文を設定したい通貨ペアやCFD銘柄を選択します。
FXではUSD/JPYやEUR/USDなどさまざまな通貨ペアがあり、海外FX業者によってはゴールド、株価指数、エネルギー、仮想通貨CFDなども取引できる場合があります。
銘柄によってスプレッド、取引時間、契約サイズ、最小注文数量などが異なる場合があるため、取引前に最新の銘柄仕様を確認しておきましょう。
Buy LimitかSell Limitかを選択する
次に、買いの指値注文であるBuy Limitか、売りの指値注文であるSell Limitかを選択します。
一般的には、現在価格より低い価格で買いたい場合はBuy Limit、現在価格より高い価格で売りたい場合はSell Limitを利用します。
売買方向を間違えると、自分が想定していた取引とは異なる注文になるため、注文確定前に必ず確認しましょう。
希望する注文価格を設定する
売買方向を選択したら、実際に取引を開始したい価格を設定します。
例えば、現在価格が150.00円付近で、149.50円まで下落したら買いたい場合には、Buy Limitの注文価格として149.50円付近を設定するという考え方があります。
ただし、現在価格からどの程度離れた位置に注文を設定できるかなど、注文条件は海外FX業者・銘柄・取引プラットフォームによって異なる場合があります。
注文するロット数を設定する
次に、取引するロット数を設定します。
指値注文は設定した時点ではまだポジションになっていないため、注文を出しただけでは実際の値動きによる損益は発生しません。
しかし、価格条件に到達して注文が成立すると、設定していたロット数でポジションを保有することになります。
そのため、注文を設定するときから、損切りまでの距離や1回の取引で許容する損失額を考慮してロットを決めておくことが重要です。
Stop LossとTake Profitを検討する
指値注文を設定するときは、注文が成立した後にどこで損切りするのか、どこで利益確定するのかもあらかじめ検討しておきましょう。
Stop Lossは損失を管理するため、Take Profitは利益確定の目標を設定するために利用できます。
エントリー価格・Stop Loss・Take Profitを事前に考えておくことで、注文が成立した後の取引シナリオを整理しやすくなります。
ただし、Stop Lossを設定していても、急激な価格変動や窓開けなどによって設定価格と実際の約定価格に差が生じる可能性があります。
必要に応じて注文の有効期限を設定する
取引プラットフォームや海外FX業者の条件によっては、指値注文などの待機注文に有効期限を設定できる場合があります。
例えば、「今日中だけこの価格で待つ」「指定した日時まで注文を残す」といった使い方ができる場合があります。
相場環境は時間の経過とともに変化するため、取引シナリオが崩れた注文を長期間そのまま残さないことも重要です。
利用できる有効期限の種類や設定方法は、取引プラットフォームや業者の条件を確認してください。
注文内容を確認して指値注文を設定する
最後に、Buy Limit・Sell Limitの種類、注文価格、ロット、Stop Loss、Take Profit、有効期限などを確認して注文を設定します。
設定後は、待機注文の一覧などから内容を確認しましょう。
注文価格やロットを間違えていないか、不要になった注文が残っていないかを定期的に確認することも大切です。
また、指値注文を設定した後に相場環境や取引シナリオが変化した場合には、注文が成立する前に変更・取消しを検討する必要があります。
海外FXで指値注文を使うメリット
指値注文は、現在の価格ですぐに取引するのではなく、自分が希望する価格条件まで待ってエントリーしたい場合に利用しやすい注文方法です。
あらかじめ取引シナリオを考えて注文を設定できるため、チャートを常に見続けられない場合にも活用できます。
希望する価格まで引きつけて注文できる
指値注文の大きなメリットは、自分が取引したい価格をあらかじめ設定できることです。
例えば、現在価格ですぐに買うのではなく、「もう少し価格が下がったところで買いたい」と考える場合には、現在価格より低い水準へBuy Limitを設定できます。
売りの場合も、現在価格より高い水準まで上昇してから売りたい場合にはSell Limitを利用できます。
ただし、希望価格まで引きつけられることと、その後の値動きを正確に予測できることは別です。
チャートを見続けなくても注文を待機させられる
指値注文を設定しておけば、価格条件に到達するまで待機注文として残すことができます。
そのため、希望価格へ到達するまでチャートを常に監視し続ける必要を減らせます。
仕事中や外出中など、長時間チャートを確認できない場合にも便利です。
ただし、注文を設定した後に相場環境が変化することもあるため、長期間放置するのではなく、必要に応じて注文内容を見直すことが大切です。
事前に取引シナリオを組み立てやすい
指値注文では、エントリー予定価格を先に決められるため、Stop LossやTake Profitも含めた取引シナリオを考えやすくなります。
「この価格まで下がったら買う」「ここまで下がったら損切りする」「この価格まで上昇したら利益確定する」といった形で、エントリー前に条件を整理できます。
エントリー価格と損切り位置が決まれば、損切りまでの距離と許容損失額からロットを計算することもできます。
値動きを追いかけたエントリーを抑えやすい
相場が急に動くと、「今すぐ入らなければ取引機会を逃してしまう」と感じて、予定していなかった価格で成行注文を出してしまうことがあります。
あらかじめ指値注文を設定しておけば、自分が事前に決めた価格条件を基準にエントリーを待つことができます。
そのため、値動きを見て衝動的に追いかける取引を抑えるための方法のひとつとして利用できます。
ただし、指値注文を使うだけで感情的な取引を完全に防げるわけではありません。注文価格を何度も変更して相場を追いかければ、当初の取引計画から外れる可能性があります。
成行注文とは異なる価格戦略を組み立てられる
成行注文は現在の相場から取引を開始したい場合に便利ですが、指値注文では現在価格とは異なる水準をエントリー候補として設定できます。
例えば、サポートとして意識している価格帯まで下落した場合にBuy Limitを検討したり、レジスタンスとして意識している価格帯まで上昇した場合にSell Limitを検討したりする方法があります。
ただし、サポートやレジスタンスとして意識した価格で必ず反発・反落するわけではありません。
指値注文でも、注文が成立した後に相場がそのまま逆方向へ進む可能性があるため、Stop Lossやロットなどのリスク管理が重要です。
海外FXで指値注文を使うデメリット・注意点
指値注文は希望する価格をあらかじめ設定できる便利な注文方法ですが、設定したからといって必ず取引が成立するわけではありません。
また、注文が成立した後に価格が想定どおり動く保証もないため、指値注文でも損切りやロットなどのリスク管理が必要です。
指定した価格条件に到達しなければ注文は成立しない
指値注文では、相場が設定した価格条件に到達しなければポジションは成立しません。
例えば、149.50円にBuy Limitを設定していても、価格が149.60円付近までしか下落せず、その後上昇した場合には取引できない可能性があります。
「もう少し有利な価格で入りたい」と考えて指値を遠くに設定しすぎると、そのまま相場が動いて取引機会を逃すこともあります。
指値注文が成立しても相場が反転するとは限らない
Buy Limitを設定した価格まで下落したからといって、そこから必ず上昇するわけではありません。
同様に、Sell Limitが成立した後に必ず価格が下落するわけでもありません。
相場が強いトレンドを形成している場合などには、指値注文が成立した後もそのまま不利な方向へ価格が進む可能性があります。
そのため、指値注文では「どこでエントリーするか」だけでなく、「想定が外れた場合にどこで損切りするか」まで考えておくことが重要です。
希望する数量のすべてが同じ価格で処理されるとは限らない場合がある
実際の約定方法は、海外FX業者・口座タイプ・銘柄・注文数量・市場環境・取引プラットフォームなどによって異なります。
特に注文数量が大きい場合や流動性が低下している場面では、利用可能な価格や数量の影響を受ける可能性があります。
「指値注文だから、どのような状況でも希望した数量のすべてが必ず同一価格で約定する」と考えないことが大切です。
スプレッドの影響でチャートの見た目と注文条件が異なる場合がある
FXでは買値と売値があり、その差がスプレッドです。
チャート上で確認している価格と、実際に注文の判定に使用される価格側が異なる場合があるため、「チャートでは価格に到達したように見えるのに注文が想定どおり動かなかった」と感じることがあります。
注文の発動・約定条件や表示される価格は、取引プラットフォームや銘柄の仕様も確認しておきましょう。
急激な相場変動では通常時と取引環境が変わる場合がある
重要な経済指標や中央銀行に関する発表、突発的なニュースなどでは、短時間で価格が大きく変動する場合があります。
このような場面では、スプレッドの拡大や流動性の変化など、通常時とは異なる取引環境になる可能性があります。
値動きが大きいからといって必ず取引に適しているわけではないため、指値注文を設定している場合でも重要イベントの予定を確認しておくことが大切です。
長期間放置した指値注文に注意する
指値注文を設定した時点では有効だった取引シナリオでも、数時間後や数日後には相場環境が変化している場合があります。
不要になった待機注文を残したままにすると、忘れた頃に価格条件へ到達して注文が成立する可能性があります。
そのため、未約定の指値注文は定期的に確認し、取引シナリオが崩れた場合には変更や取消しを検討しましょう。
注文の有効期限や最小価格距離などの条件を確認する
待機注文で利用できる有効期限や、現在価格から注文価格までに必要な最小距離などの条件は、海外FX業者・銘柄・取引プラットフォームによって異なる場合があります。
また、取引条件は変更される可能性もあります。
実際に指値注文を利用するときは、利用している海外FX業者の最新の取引条件や、MT4・MT5などの銘柄仕様・注文画面を確認することが重要です。
指値注文と成行注文・逆指値注文の違い
海外FXでは、指値注文のほかにも成行注文や逆指値注文など複数の注文方法があります。
それぞれ注文を出すタイミングや価格条件が異なるため、「どの注文方法が一番よいか」ではなく、自分の取引シナリオに合った方法を選ぶことが重要です。
指値注文は有利な価格まで待ってエントリーする
指値注文は、一般的に現在価格より有利な水準を指定してエントリーを待つ注文方法です。
現在価格より低い価格で買いたい場合にはBuy Limit、現在価格より高い価格で売りたい場合にはSell Limitを利用します。
希望する価格をあらかじめ設定できる一方、その価格条件に到達しなければ注文は成立しません。
成行注文は現在の相場から取引を開始する
成行注文は、現在の相場を確認して、その時点で利用可能な価格で売買の成立を目指す注文方法です。
指値注文のように希望価格への到達を待つ必要がないため、「今のタイミングで取引したい」という場面で利用しやすいのが特徴です。
一方で、注文時に表示されていた価格と実際の約定価格が必ず一致するわけではありません。
逆指値注文は価格を抜けた先でエントリーする
逆指値注文は、現在価格を一定方向へ抜けた先に注文価格を設定する方法です。
現在価格より高い価格を上抜けたら買うBuy Stopや、現在価格より低い価格を下抜けたら売るSell Stopなどがあります。
例えば、一定の価格帯を上抜けた後の上昇を想定してBuy Stopを設定するなど、価格の突破をきっかけにエントリーしたい場面で利用できます。
ただし、価格条件へ到達したからといって、指定した価格での約定が保証されるわけではありません。
Buy LimitとBuy Stopは注文価格の位置が異なる
Buy LimitとBuy Stopはどちらも新規の買い注文ですが、設定する価格の位置が異なります。
Buy Limitは一般的に現在価格より低い水準へ設定し、価格が下落したところで買いたい場合に利用します。
一方、Buy Stopは現在価格より高い水準へ設定し、その価格を上抜けたところで買いたい場合に利用します。
「下がったところを買う」のか、「上抜けたところを買う」のかという違いを理解しておくと整理しやすいでしょう。
Sell LimitとSell Stopも注文価格の位置が異なる
Sell LimitとSell Stopはどちらも新規の売り注文ですが、こちらも設定する価格の位置が異なります。
Sell Limitは一般的に現在価格より高い水準へ設定し、価格が上昇したところで売りたい場合に利用します。
一方、Sell Stopは現在価格より低い水準へ設定し、その価格を下抜けたところで売りたい場合に利用します。
注文画面では名称が似ているため、売買方向だけでなく「現在価格より上なのか下なのか」まで確認して設定することが重要です。
取引シナリオに合わせて注文方法を使い分ける
成行注文・指値注文・逆指値注文には、それぞれ異なる特徴があります。
現在の相場からすぐに取引したい場合は成行注文、希望する価格まで引きつけたい場合は指値注文、一定の価格を突破した後に取引したい場合は逆指値注文というように使い分けることができます。
重要なのは、注文方法を先に決めることではありません。
「どの価格になったらエントリーするのか」「想定が外れたらどこで損切りするのか」「どの程度の損失まで許容するのか」を考え、その取引シナリオに合った注文方法を選ぶことが大切です。
海外FXで指値注文を設定するときに確認したいポイント
指値注文は事前に価格を指定できる便利な注文方法ですが、注文価格だけを決めればよいわけではありません。
実際に注文を設定するときは、ロット・Stop Loss・Take Profit・スプレッド・有効期限なども合わせて確認することが重要です。
注文価格が取引シナリオに合っているか確認する
まず、Buy LimitやSell Limitを設定する価格に根拠があるか確認しましょう。
単に「現在価格より安いから買う」「高くなったから売る」というだけではなく、自分が想定している相場の流れや取引ルールに沿って注文価格を考えることが大切です。
また、価格が指値注文まで到達する過程で相場環境が大きく変化した場合には、注文が成立する前に取引シナリオを見直す必要があります。
ロット数と許容損失額を確認する
指値注文を設定するときには、注文が成立した後の損失リスクまで考えてロット数を決めます。
例えば、エントリー予定価格からStop Lossまでの距離が広い場合、同じロットでは損切り時の損失額も大きくなります。
そのため、口座資金だけを基準にするのではなく、1回の取引で許容する損失額と損切り幅から計算上のロットを考えることが重要です。
Stop Lossを事前に検討する
指値注文では、注文が成立する前からエントリー予定価格が分かっています。
そのため、「この価格で注文が成立した場合、どこまで逆行したら取引シナリオが崩れるのか」を考え、Stop Lossの位置を事前に検討しやすいという特徴があります。
ただし、Stop Lossを設定していても、急激な値動きや窓開けなどによって設定価格と実際の約定価格に差が生じる可能性があります。
Take Profitと損失幅のバランスを確認する
利益確定の目標がある場合は、Take Profitの位置も確認しましょう。
エントリー予定価格・Stop Loss・Take Profitが決まれば、想定する損失幅と利益幅の関係を確認できます。
例えば、損切りまでの距離に対して利益確定までの距離がどの程度あるのかを確認することで、リスクとリワードの関係を整理できます。
ただし、リスクとリワードの比率だけで取引の優劣が決まるわけではありません。勝率や取引コスト、実際の約定結果なども取引成績に影響します。
スプレッドと注文判定に使われる価格を確認する
FXでは買値と売値が存在するため、指値注文を設定するときはスプレッドの影響も理解しておく必要があります。
チャート上で見ている価格だけを基準にすると、注文が成立する条件を誤解する場合があります。
利用している取引プラットフォームで、どの価格が表示され、どの価格を基準に注文が処理されるのかを確認しておきましょう。
注文の有効期限を確認する
指値注文を長期間残す場合には、有効期限も確認します。
注文を設定した時点では有効だった取引シナリオでも、時間が経過すれば相場環境が変化する可能性があります。
有効期限を設定できる場合には、自分の取引シナリオに合わせて利用し、不要になった待機注文は取消しを検討しましょう。
重要な経済指標やイベントを確認する
重要な経済指標や中央銀行に関する発表などの前後では、価格が短時間で大きく動いたり、スプレッドや流動性が通常時と異なったりする場合があります。
指値注文を設定していることを忘れていると、相場が急変した場面で注文が成立する可能性もあります。
重要イベントが予定されている場合には、未約定の注文を含めて現在の取引状況を確認しておくことが大切です。
未約定の注文を定期的に確認する
指値注文は、価格条件に到達するまで待機注文として残る場合があります。
複数の指値注文を設定していると、どの注文が現在も必要なのか分からなくなることもあります。
注文価格・ロット・Stop Loss・Take Profit・有効期限などを定期的に確認し、取引シナリオが変わった注文は変更や取消しを検討しましょう。
海外FXの指値注文に関するよくある質問
Q1. 海外FXの指値注文とは何ですか?
海外FXの指値注文とは、あらかじめ希望する価格を指定し、その価格条件に到達したときに売買を行うための注文方法です。
現在価格より低い水準で買いたい場合にはBuy Limit、現在価格より高い水準で売りたい場合にはSell Limitを利用するのが基本です。
ただし、指定した価格条件に相場が到達しなければ、注文は成立しません。
Q2. Buy LimitとSell Limitの違いは何ですか?
Buy Limitは、一般的に現在価格より低い水準へ設定する買いの指値注文です。
一方、Sell Limitは現在価格より高い水準へ設定する売りの指値注文です。
「現在価格より安いところで買うのがBuy Limit」「現在価格より高いところで売るのがSell Limit」と整理すると理解しやすいでしょう。
Q3. 指値注文と成行注文の違いは何ですか?
成行注文は、その時点で利用可能な価格で売買の成立を目指す注文です。
指値注文は、あらかじめ希望する価格条件を設定し、その条件に到達するまで注文を待機させます。
今の相場から取引したい場合と、希望する価格まで待って取引したい場合で使い分けることができます。
Q4. 指値注文と逆指値注文の違いは何ですか?
指値注文は、一般的に現在価格より有利な水準へ注文を設定します。
例えば、現在価格より低いところで買うBuy Limitや、現在価格より高いところで売るSell Limitがあります。
一方、逆指値注文では、現在価格より高いところで買うBuy Stopや、現在価格より低いところで売るSell Stopなどを利用します。
注文名称が似ているため、売買方向だけでなく現在価格との位置関係も確認することが重要です。
Q5. 指値注文を設定すれば指定価格で必ず取引できますか?
必ず取引できるとは限りません。
まず、相場が設定した価格条件に到達しなければ注文は成立しません。
また、実際の約定条件は海外FX業者・口座タイプ・銘柄・注文数量・市場環境・取引プラットフォームなどによって異なる場合があります。
利用する業者の最新の注文・約定条件を確認してください。
Q6. 指値注文と同時にStop LossやTake Profitを設定できますか?
MT4・MT5などでは、待機注文にStop LossやTake Profitを設定できる場合があります。
これにより、指値注文が成立した後の損切り位置や利益確定位置をあらかじめ設定できます。
ただし、設定できる価格距離や注文条件などは、海外FX業者・銘柄・口座タイプ・取引プラットフォームによって異なる場合があります。
Q7. 指値注文はいつまで残りますか?
指値注文の有効期限は、設定方法や取引プラットフォーム、海外FX業者の条件によって異なります。
期限を指定できる場合もあれば、取消すまで待機注文として残る設定を利用できる場合もあります。
長期間残している注文は取引シナリオが古くなっている可能性があるため、定期的に確認することが大切です。
Q8. 指値注文を使うときに最も注意することは何ですか?
指値注文では、希望するエントリー価格だけでなく、注文が成立した後のリスクまで考えておくことが重要です。
ロット、Stop Loss、Take Profit、許容損失額、スプレッド、注文の有効期限などを確認し、相場環境が変化した場合には未約定注文の変更や取消しも検討しましょう。
また、指値注文や逆指値注文など複数の注文を組み合わせて管理する方法として「OCO注文」が利用される場合があります。詳しい仕組みや使い方は「海外FXのOCO注文」で解説しています。
また、Stop価格への到達を条件として指値注文を発注する方法については「海外FXのStop Limit注文」で詳しく解説しています。
まとめ
海外FXの指値注文は、あらかじめ希望する価格を指定し、その価格条件に到達したときに売買を行うための基本的な注文方法です。
現在価格より低い水準で買いたい場合にはBuy Limit、現在価格より高い水準で売りたい場合にはSell Limitを利用するのが基本です。
指値注文を利用するときは、特に次のポイントを理解しておきましょう。
- Buy Limitは一般的に現在価格より低い水準へ設定する
- Sell Limitは一般的に現在価格より高い水準へ設定する
- 指定した価格条件に到達しなければ注文は成立しない
- 指値注文が成立しても、その後の値動きが予想どおりになるとは限らない
- 成行注文・逆指値注文とは現在価格との位置関係や利用目的が異なる
- 注文前にロット・Stop Loss・Take Profitを確認する
- スプレッドや約定条件も取引結果に影響する場合がある
- 長期間残している待機注文は定期的に見直す
- 重要な経済指標や相場急変時には取引環境が変化する場合がある
指値注文は、「希望する価格まで待ってから取引する」という計画的なエントリーに利用できる注文方法です。
一方で、価格を指定できるからといって、注文の成立やその後の利益が保証されるわけではありません。
エントリー価格だけに注目せず、損切り位置・利益確定位置・ロット・許容損失額まで事前に考え、成行注文や逆指値注文などほかの注文方法と取引シナリオに応じて使い分けていきましょう。

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